髙志美装工芸が取り扱っている塗料は大きく分けて
『フッ素樹脂系』
『シリコン樹脂系』
『ウレタン樹脂系』
『アクリル樹脂系』
があります。
それぞれ性質が違い、耐用年数も変わってきます。
高耐久のフッ素樹脂を使えばいいのか?といえばそうではなく、下地によって適・不適なものがあったり、建築部材その他の部分が関連する劣化もあり、結局は他の部分の劣化により再塗装する必要が出ることもあります。
使用する塗料の種類はご要望をうかがい、建物を拝見して適切なものをアドバイスさせていただきますのでご安心ください。
ここではそれぞれの性質と商品をご紹介していきます。
もっとも優れた耐久性と耐候性を持つ塗料
フッ素樹脂塗料は現在塗料用樹脂のなかでもっとも優れた耐久・耐候性により、塗りたての美しさを長期間保つことができます。耐久性は従来の一般的な塗料の1.5~2倍と長期間美観を維持します。また、強い塗膜と高い密着性により、キズや剥がれに強い特徴をもっています。
また、フッ素系塗料をベースとした光触媒コーティングでは、より汚れにくい塗膜で住まいを守ります。
鉛などの重金属を配合しておらず、環境にやさしい塗料です。もちろんホルムアルデヒド・クロルピリホスも配合していません(F☆☆☆☆です)。
4フッ化フッ素とセラミック変性樹脂(無機系)を組み合わせ、耐候性と低汚染性に非常にすぐれた究極のフッ素樹脂塗料です。
セラミック変性樹脂(無機系)による超親水化技術が非常にすぐれた超低汚染性を実現します。
藻・かびの発生を抑え、建物の美観と清潔な環境を守ります。水蒸気透過性にも優れており、表面からの水分による影響を緩和し、膨れや剥離を抑制します。
ターペン可溶のため、臭気がマイルドで、さまざまな下地に塗装できます。
トータルバランスの良さから当社イチオシの塗料
価格・耐用年数・性質といったトータルバランスの良さから当社イチオシの塗料です。
シリコン樹脂の「シリコン」は、口紅やアイシャドー、シャンプー、航空機などにも使われ、安全性が高く人体にも優しい物質として様々なところで利用されています。
非常に安定した物質で、紫外線で壊れることがありません。
このようなシリコンの性質を活かして作られたシリコン樹脂塗料は、付着力が強く、光沢が長持ちし、色あせがしにくいなどの特徴があります。また、耐水性、耐薬品性、耐油性があり、汚れが付着しにくく取れやすいという面も持っています。また、フッ素樹脂塗料に負けない耐候性(屋外使用でも変色や劣化がしにくい性質)もあり価格もこなれてきている今、当社ではお得なパック施工で利用するほどお勧めしています。
鉛などの重金属を配合していません。もちろんホルムアルデヒド・クロルピリホスも配合していないので環境にやさしい塗料です。
透湿性が高いため、結露から建物をまもります。藻・かびの発生を抑制する効果もあります。
強固なシロキサン結合によって架橋するため、光沢低下や変色が極めて少なく、高耐候性に優れます。また、特殊セラミック成分による親水化技術が優れた低汚染性を実現します。
ターペン可溶のため、臭気がマイルドで、さまざまな下地に塗装できます。
コストパフォーマンスに優れた塗料
シリコンと比べると多少耐用年数が短いですがコストパフォーマンスに優れた塗料です。
外壁・鉄部・木部などの新設・塗り替えと幅広く使用でき、価格、性能、作業性など広くバランスのとれた性質を持っています。
柔らかい性質と密着性が高いので、曲面や細部の塗装にも適しており、トタンやアルミ、モルタル・コンクリートに塗装可能で、特に木部との相性が非常によい特性があります。
透明性に優れ、素材そのものの色をくっきり見せる効果
アクリル樹脂塗料は透明性に優れており素材そのものの色をくっきり見せる効果があります。また、価格も一般的な塗料の中ではもっとも経済的です。また、重ね塗りができるため短いサイクルで別の色に塗替えることもできます。 さらに、高温でも変色せず、ツヤが長持ちし、色あせがしづらく、耐水性、耐薬品性もあります。
しかし耐用年数が短いため、6~7年で塗り替えが必要となります。
塗装は基本的に下塗り、上塗りの工程が必要です。下塗りを抜いて上塗りだけとかいう施工はまずあり得ません。
下地の状態により下塗りを1回から2回へ、上塗りの色を綺麗に出す為に2回から3回へと塗る工程を増やす事はあっても、工程を減らす事は塗料の耐久性をも減らすことにつながります。
高圧洗浄、下地処理、下塗りは塗装においてとても重要な工程です。外壁・屋根に施した塗装を長持ちさせるための重要な部分であり、当社ではじっくり時間をかけております。
下地との接着効果を高めるための外壁塗装において非常に重要な工程です。
屋根や外壁の下地の劣化により、屋根や外壁材へ塗料が吸い込まれてしまいます。下地の穴を塞ぎ、吸い込みを止める為にも欠かせない工程です。
既存の色を消して新しく塗る塗料の色を出やすくする働きもあります。
また、下塗りをせずに上塗りをしてしまうと、下地との密着性が不十分となり塗装が剥離しやすくなります。
ダレやすい・吸い込みが止まらない・塗った感が得られないなどの現場の声から生まれた塗料です。
高い浸透性と含浸補強性を持つとともに、下地の表面に膜を形成します。浸透・造膜効果で再生した下地が上塗りの仕上がりを向上させます。
また、ターペン可溶(弱溶剤)タイプなので臭気もマイルドです。防藻・防かび効果もあります。
吸い込みの激しい内部壁面・屋根面塗り替え塗装の下塗りに適しています。
酸化・退色による建物のサビはベランダ・階段・手摺など、部位によっては危険を伴います。
塗膜が浮いてサビが発生してきたら早目の塗替えをお勧めします。
サビキラーPRO®で工期の短縮
サビキラーPRO®は進行する「赤サビ」を進行しない「黒サビ」に転換させる世界初の水性サビ転換塗料です。
サビているところも、サビていないところも関係なく使用できます。水性なので小さなお子様のいるご家庭でも安心して使用できます。大規模改修などの広い面積を塗装する居住空間への使用にも適しています。
面倒で困難なサビ取り作業の手間も経費もカットできる画期的な塗料なので、工期の短縮、作業の簡略化が可能です。下地にサビが残っている状況下においても、サビに直接塗布して、下地処理を完結させることができます。
優れた防錆性能を保持しながら、防錆顔料に有害重金属を含まないので人と環境にやさしい塗料です。ターペン可溶ですので臭気が柔らかく、作業環境にやさしい塗料です。乾燥性にも優れ、条件によってはその日のうちに次工程に移ることができます。
使用溶剤がマイルドですから、縮み・きわの引き起こしの心配が少なくなりました。旧塗膜が油性系、フタル酸樹脂系、塩化ゴム系、アクリル樹脂系、ポリウレタン樹脂系などの上にも直接塗装することができます。
「この塗料はセラミックなので半永久的です!」これは正解でしょうか?
セラミック塗料という商品が出始めた頃、巷ではよく聞かれました。実際にカタログを見るとそう思ってしまう内容であったのは確かでした。
今でも多くのお客様がセラミックの塗料を希望されます。しかしながら半永久的な塗料は現在ありませんし、「セラミック樹脂塗料」というものもありません。強いて言うなら「セラミックを含んだ塗料」というのが正しいのかもしれません。
セラミックとは陶磁器(セトモノ)や陶器(トイレなど)のことです。セラミックは硬いのでこれを混ぜた塗料は塗膜の強度が高まり、頑丈なものになります。またセラミックには水になじみやすい「親水性」という性質を持っています。セラミックのもつ親水性が雨水による汚れを分散させ目立ちにくくします。
実際には塗料の中にセラミック成分が含まれているに過ぎませんので塗膜全体が「親水性」というわけではありませんし、カタログにも「セラミック入り」と記載されていますが、どれくらいのセラミック成分を含んでいるのか分からないのも事実です。
ですので「セラミック塗料は半永久的」という根拠はどこにもありません。セラミック塗料だから長持ちするとかしないとかは実際はあまり関係ないのです。
耐久性・価格・環境適応性・防汚性、この4点を考えながらバランスの良い塗料を選ぶことが大切です。
例えば「耐久性」を重視し、塗替え時期を延ばす、「価格の安さ」を重視し予算を抑える、子供のために「環境適応性」を重視する、「防汚性」を重視し外観を綺麗に保つ、などです。
これら4つを総合的に判断するには、下記のレーダーチャートが分かりやすいと思います。
※参考:エスケー化研様資料
外壁塗装は手抜きをしたかどうかが工事が終わった直後には分かりづらく、数か月から数年経って初めてその工事の実状が分かります。
本来、塗料の剥がれ、埃などを丁寧に落としてから塗装しなければ綺麗には仕上がりませんが、この手間をなるべく省いたり、仕上塗料を1回しか塗らなかったり、工事前に提示した塗料とは違う安い塗料を使用したり、いくらでも手の抜き方はあるのです。
また、いくら高性能の塗料であっても業者の塗り方次第では塗料本来の性能は発揮されません。
ウレタンやシリコンの塗料で塗っても5年程度で防水効果が薄れ、結局塗り替えをしなければならなくなることもあるのです。
高圧洗浄、下地処理、下塗りは塗装において欠かすことのできない重要な工程です。塗装を長持ちさせるための基礎となる重要な部分であり、当社では一番丁寧かつ慎重に行います。上塗りもしっかりと2回行い、満足して頂ける仕上がりをお約束します。
当社では最高グレードの塗料と、磨かれた塗装技術により「ホンモノの塗装工事」を行い、一般的な耐用年数以上にもつ塗装を目標にしています。
まずは信頼できる塗装業者を選ぶところからすべては始まります。先にお話したとおり「過度な値引き」に応じてもらったという話をよく聞きますが、この手の話にはご注意ください。
「塗料のグレードを下げればなんとか金額を下げられます」と、きちんと根拠を説明してくれるのであれば信頼しても良いと思いますが、内容も不明なまま大幅な値引きに応じる業者は信用しないでください。
基本的に企業は利益あってのものですからきちんと利益は確保しようとします。値引くということは材質や手間を減らして利益を確保していると考えられるのです。
当社では自信をもってオススメできる日本ペイント(株)の塗料と、長年の磨かれた塗装技術によりホンモノの塗装工事を行い、一般的な耐用年数以上にもつ塗装を目標にしています。
塗料の先駆者である日本ペイント(株)は他社とは蓄積されたノウハウが違います。実際の施工で塗料の違いを実感しているからこそ、自信をもってオススメできる塗料です。もちろんご要望に応じてフッ素系塗料、アクリル系塗料などの塗料の選択も可能です。
他のメーカーより比較的に価格が高いのですが、間違いなくそれに見合った仕上がりをお約束できます。
ですので信用を重視する当社では安い粗悪な塗料は一切使用しません。
最も大切なことなのですが適切な塗料で適切な施工をする、それには適切な価格が必要なのです。これにより完成度の高い工事が成立するといっても過言ではありません。私たちから見てもあきらかに不可能ではないかと思われる金額の見積りを平気で出す塗装業者もいますが、塗装の質、仕上がりがどうなるのかはおそらく想像できるでしょう。
また、
「今回、お宅だけ特別に工事費を半額にします」
「今月中のご契約であればお宅だけ特別に安くさせていただきます」
「近所のお宅とあわせて工事させていただければ、お宅だけ特別に足場代は無料にします」
このような「お宅だけ特別」という営業は信用してはいけません。これは特別に高い金額からグレードを下げたり工程を省くことで安くしているだけです。ほかにも「絶対剥がれません」「絶対汚れません」など、「絶対」を連発していいことしか言わない業者も信用しないでください。